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塙
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はなわ
ふりがな文庫
“
塙
(
はなわ
)” の例文
其の子は同級の
塙
(
はなわ
)
信一と云って入学した当時から尋常四年の今日まで附添人の女中を片時も側から離した事のない評判の意気地なし
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
誰かが『徒然草』の好い注解本を
塙
(
はなわ
)
検校
(
けんぎょう
)
方へ持ち行きこの文は何に拠る、この句は何より
出
(
い
)
づと、事細かに調べある様子を聞かすと
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この
塙
(
はなわ
)
を行けば松が一本あると牛飼いが言った。ハナワは蝦夷語のパワナのなごりで、上の平らな丘のことをいっているらしい。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
まして当代の人格者
塙
(
はなわ
)
老先生の指導を
直々
(
じきじき
)
にうけた門人ならば、なおさら、そう考えるのが当りまえでしょう。加山殿の
苦衷
(
くちゅう
)
もお察しする
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
和学講談所(主として
有職故実
(
ゆうそくこじつ
)
を調査する所)の
塙
(
はなわ
)
次郎という学者はひそかに安藤対馬の命を奉じて
北条
(
ほうじょう
)
氏廃帝の旧例を調査しているが
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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品川
御殿山
(
ごてんやま
)
英国公使館の焼打、廃帝故事を調査したといわれた
塙
(
はなわ
)
次郎の暗殺、京都ではもうひとつあくどくなって、「
天誅
(
てんちゅう
)
」の犠牲の首や耳や手やを書状に添えて政敵のもとへ贈り届ける。
新撰組
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
「あなた様の仰っしゃる老先生というのは、
鶉坂
(
うずらざか
)
の
塙
(
はなわ
)
様のことで? ——あの白い
髯
(
ひげ
)
を胸に垂れた品格のよいご老人のことで」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いわゆる
塙
(
はなわ
)
という地の下の地なり。大かた川添にて水入りの地に限りていうがごとし。『
倭名鈔
(
わみょうしょう
)
』に糞堆をアクタフというに同じかるべし云々。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「貴方様も、老先生から、ほぼお聞き及びではございませぬか。……あの、
塙
(
はなわ
)
様のご子息
郁次郎
(
いくじろう
)
様が、もう近いうちに、長崎からお帰りでございまする」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しこうして武隈はすなわち高隈かも知れぬ。そうすれば
塙
(
はなわ
)
というのによく合する。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
塙
(
はなわ
)
九郎右衛門、荒木
摂津守
(
せっつのかみ
)
、武井
夕菴
(
せきあん
)
、そのほか柴田、丹羽、佐久間、蜂屋
兵庫守
(
ひょうごのかみ
)
など——何しても、その
行装
(
ぎょうそう
)
の壮観、式の
厳
(
おごそ
)
かなことは、
仰山
(
ぎょうさん
)
ともいえるほどだった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ハナは
塙
(
はなわ
)
であって川の岸などの迂回をしなければ近よれない地形であった。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
塙
漢検準1級
部首:⼟
13画
“塙”を含む語句
塙検校
塙保己
塙団右衛門
塙書之事
陸奥塙
塙隼人
塙郁次郎
塙蘭医養生所
塙江漢
塙氏
塙次郎
塙二郎
塙家
塙大和守
塙団右衛門直之
塙団右ヱ門
塙保己一
塙代