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問
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たず
ふりがな文庫
“
問
(
たず
)” の例文
庭木に吊るした籠の中の声を聞いて、客はふしぎそうに
問
(
たず
)
ねるのである。そして本物の猫も不思議そうに籠を見上げるくらいである。
懸巣
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
煮売屋
(
にうりや
)
を開いております私の弟の処へ立ち寄りまして「うちの若旦那を見かけなんだか」と
問
(
たず
)
ねますと
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
首をかしげて
問
(
たず
)
ねたが、自分が黙ッていたのを見て、自分の
頭
(
かしら
)
を撫でようとした、自分はその手をふり払い、何か言ッてやろうと思ッたが、思想がまとまらなかッた。
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
「それでね、善さん、お前さんどうなさるんですよ」と、吉里は気遣わしげに
問
(
たず
)
ねた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
職人はやや心配しながら、またいたわるようにこう
問
(
たず
)
ねた。
おもちゃの蝙蝠
(新字新仮名)
/
佐藤春夫
(著)
▼ もっと見る
わたくしはそれを
問
(
たず
)
ねて見ないあいだは心の落着きをとり入れられませんので、
老媼
(
ろうおう
)
にこう尋ねて見たのでございます。
玉章
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
この小さな無三四は
狡猾
(
こうかつ
)
にも姉に向ッて、何食わぬ貌で,「叔父さんは?」と
問
(
たず
)
ねた,姉は何とか
対
(
こた
)
えていたが自分はそんなことは聞きもせず、見ぬふりで娘の方をちらりと見て
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
「あれは
東雲
(
しののめ
)
さんの座敷だろう。さびのある
美音
(
いいこえ
)
だ。どこから来る人なんだ」と、西宮がお梅に
問
(
たず
)
ねた時、廊下を急ぎ足に——吉里の室の前はわけて走るようにして通ッた男がある。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「お神さんはどうなすッたんです」と、ややあって
問
(
たず
)
ねた吉里の声も顫えた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
“問(問丸)”の解説
問丸(といまる)は、年貢米の陸揚地である河川・港の近くの都市に居住し、運送、倉庫、委託販売業を兼ねる組織。問(とい)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
“問”を含む語句
訪問
質問
尋問
言問
問屋
糺問
音問
訊問
問題
牢問
詰問
問答
問合
問糺
問掛
責問
拷問
学問
借問
酒問屋
...