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呼子
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よぶこ
ふりがな文庫
“
呼子
(
よぶこ
)” の例文
唐津より西北、佐志をすぎ、
唐房
(
からぶさ
)
より上りて一帯の高原をよぎる、くだればすなはち
呼子
(
よぶこ
)
、そのあひだ
凡
(
およそ
)
五里ばかり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
この密告書はアイツの
筆跡
(
て
)
に相違ないよ。ここに来て吾輩の窮状を見ると間もなく書上げて、
識合
(
しりあ
)
いの船頭に頼んで、
呼子
(
よぶこ
)
から投函さしたものに違いないんだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
岡っ引は追いながら
呼子
(
よぶこ
)
を吹いた、
冴
(
さ
)
えた寒気を
劈
(
つんざ
)
いて鋭い笛の音が流れた。
お美津簪
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
貴婦人
(
きふじん
)
はふとくちびるに小さな
銀
(
ぎん
)
の
呼子
(
よぶこ
)
ぶえを当てて、するどい
音
(
ね
)
を出した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
肥前の
呼子
(
よぶこ
)
ち知っとんなはろが。
彼処
(
あっこ
)
ん王さまん
如
(
ごた
)
っとたい。よか親子ですもんな。三等に乗っとりますばってん、そりゃ貴族院議員の資格もあるちいいよりましたばい。鯨ん鑵詰ばこさえとる。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
ピリ、ピリ、と、彼の女が
呼子
(
よぶこ
)
を吹くと、三人のニグロが
其処
(
そこ
)
へやって来て、見物席へお
辞儀
(
じぎ
)
をした。
唇
(
くちびる
)
が
毒草
(
どくそう
)
の花のように
紅
(
あか
)
い、
煙草
(
たばこ
)
の葉のような皮膚の色を持った、恐ろしく背の高い
蛮人
(
ばんじん
)
である。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これは……投函局が佐賀県の
呼子
(
よぶこ
)
か……おかしいな。あすこにも吾輩の
乾児
(
こぶん
)
が居るには居るが……大正九年八月十五日……憂国の一青年より……堅田検事総長閣下……フーム。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「七ツ釜」にあそぶには、
呼子
(
よぶこ
)
より船をやとふこと便なり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
ピーと、玩具人形の駅長さんの
呼子
(
よぶこ
)
が鳴った。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
この風を
間切
(
まぎ
)
って
呼子
(
よぶこ
)
へ廻わってんか。途中でインチキの小判と気が付いて引返やいて来よったら
叶
(
かな
)
わん。
和蘭陀
(
オランダ
)
船は向い風でも構いよらんけに……呼子まで百両出す。百両……なあ。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
仮屋
(
かりや
)
、
呼子
(
よぶこ
)
、及び
唐房
(
とうばう
)
湾の如きは、その例なり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“呼子”で始まる語句
呼子笛
呼子鳥