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呑口
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のみくち
ふりがな文庫
“
呑口
(
のみくち
)” の例文
酒樽
(
さかだる
)
が引つくり返つて、
呑口
(
のみくち
)
が飛んだと見えて、店中が酒の
洪水
(
こうずゐ
)
だ、——訊いて見ると、一刻ばかり前、江戸の人が通りかゝつて、
喉
(
のど
)
が
渇
(
かわ
)
くからと、冷で一杯所望し、それを呑むうち
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
只
(
たゞ
)
無々
(
ない/\
)
とばかり云ひをつて
汝
(
おのれ
)
今に
誤
(
あや
)
まるか
辛目
(
からきめ
)
見せて呉んと云ながら一升
桝
(
ます
)
へ
波々
(
なみ/\
)
と一ぱい
酌
(
つぎ
)
酒代
(
さかだい
)
は
幾干
(
いくら
)
でも勘定するぞよく見てをれと
冷酒
(
ひやざけ
)
の
桝
(
ます
)
の
角
(
すみ
)
より一
息
(
いき
)
にのみ
干
(
ほし
)
最
(
もう
)
一
杯
(
ぱい
)
といひつゝ又々
呑口
(
のみくち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(
呑口
(
のみくち
)
を
捻
(
ひね
)
る)——親仁、またそこらへ
打倒
(
ぶったお
)
れては
不可
(
いけな
)
いよ。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聞ても無い/\と計り云は奇怪なり
大方
(
おほかた
)
酒
(
さけ
)
もあるに相違あるまじと云つゝ
武士
(
さふらひ
)
はづか/\と
立寄
(
たちよつ
)
て
酒樽
(
さかだる
)
の
呑口
(
のみくち
)
へ
升
(
ます
)
を
宛
(
あて
)
がひヤツと一ト
捻
(
ねぢ
)
り捻りければ酒はどく/\出しゆゑ
汝
(
おのれ
)
是
(
これ
)
ほど澤山酒もあるものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呑
漢検準1級
部首:⼝
7画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“呑口”で始まる語句
呑口会社