吃逆しゃっくり)” の例文
無法なことをいうと吃逆しゃっくりを出させるぞ。ヘッ、不可いけねえ、ヘッ、いやどうしやがった、ヘッ、何のこッたい、ヘッ驚きましたな。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それ以来間断ひっきりなしに呻いていて、ときどき吃逆しゃっくりがまじって、人が手でものべると、触られるのを嫌がって、一生懸命に押しのける身振りをする。
麻酔剤 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
富五郎はその晩から恐ろしく吃逆しゃっくりが出て、どうしてもまらない。身体からだも変な工合ぐあいになって行きました。
やたらにつかんでは投げ出したようなその断定の事がらは、吃逆しゃっくりのように彼の口から出た。そして彼はその一つ一つに、木を割ってる樵夫きこりのような手つきをつけ加えた。
そのうちに手足に痙攣ふるいが来て、吃逆しゃっくりをするような真似をひとつすると、それでことぎれてしまった。
「さあ、どのくらいと仰っしゃいますんで? なんでもハア、あれから随分と死にましただよ。」こう言った途端に吃逆しゃっくりが一つ出たので、管理人はまるで蓋でもするように
その内にどうしたか吃逆しゃっくりを始めて泣くのと吃逆と一緒でどんなに面白うございましてしょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「ヘッ、ありがとうざい、」とみんな一所。吃逆しゃっくりと、返事と御礼と、それから東西と。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
家のお代さんが先刻さっき少しゴタゴタしたので泣いて騒いだところがどういうはずみか吃逆しゃっくりを始めて急に止まらない。背中を叩いても湯を飲ませてもいよいよ激しくなるばかりでどうしてもなおらん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
吃逆しゃっくりくすり 秋 第二百二十三 吃逆しゃっくりの薬
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
愛吉は思わずまた吃逆しゃっくりをして
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第二百二十三 吃逆しゃっくりの薬
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)