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叱呼
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しっこ
ふりがな文庫
“
叱呼
(
しっこ
)” の例文
あまり大声
叱呼
(
しっこ
)
をしないで、じっくりと当面の改善策を科学的に、住む人の身になって考究するのが差し当りなすべきことである。
満洲通信
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
叱呼
(
しっこ
)
しながら入って来た三樹八郎。——
襷
(
たすき
)
、汗止め、
袴
(
はかま
)
の
股立
(
ももだち
)
をしっかりと取って、愛剣
包光
(
かねみつ
)
二尺八寸を右手に
傲然
(
ごうぜん
)
と突立った。
武道宵節句
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
叱呼
(
しっこ
)
しながら、シャルムウズの袖をまくり、
河童頭
(
かっぱあたま
)
を一振り振って勢い立ったる有様は、さながらシノンの野におけるジャンヌ・ダルクのごとく意気沖天の
概
(
おもむき
)
があった。
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
(なんらかのご分別はないか)という言葉は、決して、単にそれだけの言葉ではなく、なにか、兄の月輪殿を叡山から
叱呼
(
しっこ
)
して励ましているようにも聞えるのであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と見て、捕り手を率いる同心とおぼしき頭だったひとりが、
半弧
(
はんこ
)
のうしろから大声に
叱呼
(
しっこ
)
した。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
悲鳴、
叱呼
(
しっこ
)
、絶叫、怒罵と、衝突、
破砕
(
はさい
)
、弾ける響、災の
吼
(
うな
)
る音。
有
(
あら
)
ゆる騒音の
佃煮
(
つくだに
)
。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
「お待ちなさい、このうえ騒ぎを大きくしては武士の体面にかかわりましょう、場所がらをお考えなさい」かれはそう
叱呼
(
しっこ
)
しながら、大手をひろげて立ち
塞
(
ふさ
)
がった。
薯粥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
秀吉は、
叱呼
(
しっこ
)
一番
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
叱呼
(
しっこ
)
して斬込んだ。
武道宵節句
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
叱
部首:⼝
5画
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
“叱”で始まる語句
叱
叱咤
叱言
叱咜
叱責
叱正
叱声
叱々
叱陀
叱付