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可怖
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こわ
ふりがな文庫
“
可怖
(
こわ
)” の例文
其那にじき驚いたり
可怖
(
こわ
)
がったりするようなら彼女は偉いジェラルド太守の夫人にふさわしくありますまい、どうか思いつきを遂げさせて下さい。
二つの短い話
(新字新仮名)
/
ダグラス・ハイド
、
パトリック・ケネディ
(著)
ところが
所天
(
つれあい
)
が
死
(
な
)
くなってからというものは、
其
(
その
)
男の
怨霊
(
おんりょう
)
が
如何
(
どう
)
かすると現われて、
可怖
(
こわ
)
い顔をして私を
睨
(
にら
)
み、今にも私を
取殺
(
とりころ
)
そうとするのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そんな事はあるまいと、
可怖
(
こわ
)
いながら疑いを挾んでいた私は、この叫びで、一どきに面していた危険の大きさを感じ、思わずぞっとしたのであった。
私の覚え書
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
これは
露西亜
(
ロシア
)
で
毎
(
つね
)
に知らぬ犬を呼ぶ名である。「シュッチュカ」、来い来い、何も
可怖
(
こわ
)
いことはない。
犬
(新字新仮名)
/
レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
(著)
『何だか知らないけれど、可厭な人ですねえ……あらッ、
彼方
(
あのかた
)
を御覧なさいよ、
可怖
(
こわ
)
いわ。』
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
それがさ、活きた心地はなかった、というのに、お前さん、いい度胸だ、よく
可怖
(
こわ
)
くないね、といいますとな、おっかさんに聞きました、
簪
(
かんざし
)
を逆手に取れば、婦は何にも
可恐
(
こわ
)
くはないと
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこに
可怖
(
こわ
)
い程なリアリストとして心理のモメントを捕えている作家バルザックの慧眼を感じるのであるが、さて
バルザックに対する評価
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
各箇
(
いくつ
)
かの団体の、いろいろの彩布の大旗小旗の、それが朝風に飜って居る勇しさに、
凝乎
(
じっ
)
と
見恍
(
みと
)
れてお居でなさった若子さんは、色の黒い眼の
可怖
(
こわ
)
い学生らしい方に押されながら、私の方を見返って
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
今九時すこし前で、私はおどろの髪をふり乱してこれを書いて居ります、そうかくと
可怖
(
こわ
)
いでしょう? 髪を洗ったのさっき。そしてそれがかわく迄これを書こうというわけです。
獄中への手紙:08 一九四一年(昭和十六年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
何か
可怖
(
こわ
)
し。可怖し。生活はこのままで何年もつづくと思われず。
日記:13 一九二七年(昭和二年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“可”で始まる語句
可
可笑
可愛
可憐
可哀
可恐
可厭
可怪
可成
可惜