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古袴
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ふるばかま
ふりがな文庫
“
古袴
(
ふるばかま
)” の例文
粗末な着物に
古袴
(
ふるばかま
)
をはき、右手をふところに入れたまま、彼は左手で、かぶっていた編笠を静かにぬいだ。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
けれど其古風な門は依然たる昔の
儘
(
まゝ
)
で、自分は
小倉
(
こくら
)
の
古袴
(
ふるばかま
)
の短いのを着、肩を
怒
(
いから
)
して、
得々
(
とく/\
)
として其門に入つて行つたと思ふと、言ふに言はれぬ
懐
(
なつ
)
かしい心地がして
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
この方から
逆寄
(
さかよ
)
せして、別宅のその
産屋
(
うぶや
)
へ、
守刀
(
まもりがたな
)
を
真先
(
まっさき
)
に露払いで乗込めさ、と
古袴
(
ふるばかま
)
の
股立
(
ももだ
)
ちを取って、
突立上
(
つッたちあが
)
りますのに
勢
(
いきおい
)
づいて、お産婦を
褥
(
しとね
)
のまま、四隅と両方、六人の手で
密
(
そっ
)
と
舁
(
か
)
いて、釣台へ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
裂
(
さ
)
けやすき糸の乱れの
古袴
(
ふるばかま
)
正巴
(
せいは
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
八畳の一間で、
長押
(
なげし
)
の釘には
古袴
(
ふるばかま
)
だの三尺帯だのがかけてある。机には生徒の作文の朱で直しかけたのと、かれがこのごろ始めた水彩画の写生しかけたのとが置いてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代