北川きたがわ)” の例文
結城氏、同夫人、弘一君、志摩子さん、私の外に退役将校の北川きたがわと云う老人、志摩子さんの友達の琴野ことのさんという娘の七人であった。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いよいよおひるになって、みんながお弁当べんとうべるときとなったのです。ひとり、北川きたがわだけはつくえかって、宿題しゅくだいをしていました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
作江さくえ 北川きたがわ また江下えした
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
併し、御逢いはしていないけれど、満更まんざら御縁がなくはないのですよ。あなたはもしや、北川きたがわすみという女を御存じじゃないでしょうか
モノグラム (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ねえ、おかあさん、いつか、うちあそびにきたことのある、北川きたがわくんなどは、だまってきいていましたよ。」といいました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくたち、おかあさんが、かぜをひいてねているので、今日きょうは、弁当べんとうってこなかったんだ。」と、北川きたがわくんが、小田おだかって、はなしました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ドアがいて、庶務しょむ北川きたがわが入って来た。株式会社西村にしむら電気商会主の西村陽吉ようきちは、灰皿の上に葉巻を置いて、クルリと廻転椅子いすまわ笑顔わらいがおを向けた。
北川きたがわ氏の頭の中には、勝ったという意識だけが、風車の様に旋転せんてんしていた。他のことは何も思わなかった。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
お客さんというのは、恩田さんの会社の社員の友田ともださんと、親せきの北川きたがわさんでした。
おれは二十面相だ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
北川きたがわという刑事巡査の苦心談を、ここにはさんで置くことにする。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
上野、北川きたがわ病院にて、三谷。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)