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北国
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ほくこく
ふりがな文庫
“
北国
(
ほくこく
)” の例文
旧字:
北國
立待崎
(
たちまちさき
)
から
汐首
(
しほくび
)
の
岬
(
みさき
)
まで、
諸手
(
もろて
)
を拡げて海を抱いた七里の砂浜には、荒々しい磯の香りが、何
憚
(
はばか
)
らず
北国
(
ほくこく
)
の強い空気に漲ツて居る。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
今でこそ、立派な医者もあり、病院も出来たけれど、どうして城下が二里四方に
開
(
ひら
)
けていたって、
北国
(
ほくこく
)
の山の中、医者らしい医者もない。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黄い埃塵が
北国
(
ほくこく
)
の冬の吹雪のやうに堅く
閉
(
とざ
)
したホテルの硝子窓の内までザラザラと吹き込んで来るのを見た。
犬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
「
拙僧
(
わし
)
は
北国
(
ほくこく
)
の雲水でござるが、得庵先生御在宅なら、暫く御意を得たいと思ひまして……」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……さて、
日
(
ひ
)
も
当
(
あた
)
れば、
北国
(
ほくこく
)
の
山中
(
さんちゆう
)
ながら、
人里
(
ひとざと
)
の
背戸
(
せど
)
垣根
(
かきね
)
に、
神
(
かみ
)
が
咲
(
さ
)
かせた
桃
(
もゝ
)
桜
(
さくら
)
が、
何処
(
どこ
)
とも
無
(
な
)
く
空
(
そら
)
に
映
(
うつ
)
らう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
名だたる
北国
(
ほくこく
)
秘密の山、さもこそと思ったけれども
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“北国”で始まる語句
北国勢
北国五色墨
北国空
北国者
北国街道
北国人
北国路
北国辺
北国通
北国風