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勘平
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かんぺい
ふりがな文庫
“
勘平
(
かんぺい
)” の例文
おかる
勘平
(
かんぺい
)
の
道行
(
みちゆき
)
といつたやうな、芝居の
所作事
(
しよさごと
)
と、それに
伴
(
ともな
)
ふ輕く細く美しい音樂とが、
頻
(
しき
)
りに思ひ出されて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
わたしはこの人たちによって、不完全ながらも「
鞘当
(
さやあて
)
」や、「
熊谷陣屋
(
くまがいじんや
)
」や、「
勘平
(
かんぺい
)
の
腹切
(
はらきり
)
」や、劇に関するいろいろの知識を幼い頭脳に吹き込まれた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「猪と間違えて人を撃つのは
勘平
(
かんぺい
)
みたようなものだが、惣太さん、人を撃つのはよっぽどむつかしいものかい」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
由良之助
(
ゆらのすけ
)
が春のや(逍遥)で、
若狭之助
(
わかさのすけ
)
が鴎外で、かおよ
御前
(
ごぜん
)
が柳浪、
勘平
(
かんぺい
)
が紅葉で、美妙はおかるよ。
力弥
(
りきや
)
が
漣
(
さざなみ
)
山人なの。
定九郎
(
さだくろう
)
が正太夫なのは好いわね。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
しかしそんなものはこの
歳月
(
としつき
)
唯「お
軽
(
かる
)
勘平
(
かんぺい
)
」のような狂言
戯作
(
げさく
)
の
筋立
(
すじだて
)
にのみ必要なものとしていたのではないか。それが今どうして突然意外にも不思議にも心を騒がし始めたのであろう。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
勘平
(
かんぺい
)
らしき男も見えず、ただ隣りの男の眼付やゝ
定九郎
(
さだくろう
)
らしきばかりなり。
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「それなれば、
師走
(
しわす
)
狂言の、
顔世
(
かおよ
)
、
勘平
(
かんぺい
)
、見ごとつとめて見なされよ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
これも一種の宿命であるかも知れない。もうその頃には、わたしに「
熊谷陣屋
(
くまがいじんや
)
」や「
勘平
(
かんぺい
)
の腹切り」を見せてくれた印板屋の定さんはどこへか立去ってしまった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
菊五郎もその年の歌舞伎座十一月興行に「忠臣蔵」の
勘平
(
かんぺい
)
と本蔵と赤垣源蔵と、「
国姓爺合戦
(
こくせんやかっせん
)
」の
和藤内
(
わとうない
)
とを勤めているあいだに発病して、半途から欠勤するのやむなきに至った。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
五段目の
勘平
(
かんぺい
)
のような器用なお芝居は出来ません。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“勘”で始まる語句
勘定
勘
勘解由
勘当
勘弁
勘忍
勘考
勘定書
勘所
勘太