“力弥”の読み方と例文
旧字:力彌
読み方割合
りきや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大三郎は組中でも評判の美少年で、黒の肩衣かたぎぬ萠黄もえぎの袴という継𧘕𧘔を着けた彼の前髪姿は、芝居でみる忠臣蔵の力弥りきやのように美しかった。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「はい、忠臣蔵で、力弥りきやとおかるの二役で、大向うをうならせたら——と、いう話があるそうで——お湯屋なんぞでは大した噂でございますよ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
由良之助ゆらのすけが春のや(逍遥)で、若狭之助わかさのすけが鴎外で、かおよ御前ごぜんが柳浪、勘平かんぺいが紅葉で、美妙はおかるよ。力弥りきやさざなみ山人なの。定九郎さだくろうが正太夫なのは好いわね。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)