“りきや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
力弥71.4%
力彌28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由良之助ゆらのすけが春のや(逍遥)で、若狭之助わかさのすけが鴎外で、かおよ御前ごぜんが柳浪、勘平かんぺいが紅葉で、美妙はおかるよ。力弥りきやさざなみ山人なの。定九郎さだくろうが正太夫なのは好いわね。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
力弥りきやとしては、兵馬に少し骨っぽいところがあり、小浪こなみとしては、この女に少しあぶらの乗ったところがあるようだが、誰がどう見ても、尋常の旅とは見えないでしょう。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
其れから大詰に仇方かたきがたに仕へて居る彌五郎の息子野助のすけ(実は力彌りきや)が主人の為に父と戦ひ一刀に斬られる所がある。これ等も変つて居るので観客くわんかく大受おほうけである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
庄吉 座元がお見舞ながら伺はなければならないのでござりますが、正月の芝居のあと始末がまだごた/\して居りますのでこの力彌りきやめが名代に參上いたしました。
近松半二の死 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
大阪侯がげきして仙台侯に斬り附けると云ふのが序幕で、次には大阪侯の切腹、其れから仇打かたきうちの相談が済むと力彌りきやに当る彌五郎の息子が敵の仙台侯に仕へて居て仇打かたきうちを父に思ひまれと忠告したり
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)