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勘太郎
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かんたろう
ふりがな文庫
“
勘太郎
(
かんたろう
)” の例文
勘太郎
(
かんたろう
)
はそうひとりごとを言って、それから
土間
(
どま
)
の柱をよじ上って、ちょうど
炉端
(
ろばた
)
がぐあいよく見える
穴
(
あな
)
のあいている天井の上に隠れた。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「
見損
(
みそこ
)
なっちゃあいけねえぜ、おい。
此店
(
ここ
)
のまんじゅうみてえに、白ぶくれに
膨
(
ふく
)
れていやがって。
那珂川原
(
なかがわら
)
の
勘太郎
(
かんたろう
)
を知らねえのか、てめえは」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実の熟する時分は起き抜けに
背戸
(
せど
)
を出て落ちた奴を拾ってきて、学校で食う。菜園の西側が
山城屋
(
やましろや
)
という質屋の庭続きで、この質屋に
勘太郎
(
かんたろう
)
という十三四の
倅
(
せがれ
)
が居た。勘太郎は無論弱虫である。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
現今
(
いま
)
私の
家
(
うち
)
に
居
(
い
)
る門弟の
実見談
(
じっけんだん
)
だが、所は
越後国西頸城郡市振村
(
えちごのくににしくびきぐんいちふりむら
)
というところ、その男がまだ十二三の頃だそうだ、自分の
家
(
うち
)
の
直
(
じ
)
き近所に、
勘太郎
(
かんたろう
)
という
樵夫
(
きこり
)
の
老爺
(
おやじ
)
が住んでいたが、
倅
(
せがれ
)
は漁夫で
千ヶ寺詣
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
盗まねえものが
此所
(
こゝ
)
に有るものか、
己
(
おら
)
が
飯
(
まんま
)
ア喰って
魂消
(
たまげ
)
て
誉
(
ほ
)
めて居た
傍
(
そば
)
に置いた荷物が
無
(
ね
)
え、何より中の品物が証拠だ、麦藁細工の香箱が七つに御守がある、そりゃア村の
多治郎
(
たじろう
)
、
勘太郎
(
かんたろう
)
、
新藏
(
しんぞう
)
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
この話を
天井
(
てんじょう
)
で聞いていた
勘太郎
(
かんたろう
)
は「しめた」と思った。するとその時、
大将
(
たいしょう
)
の
鬼
(
おに
)
が鼻を天井に向けてもがもがさせながら
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
山城屋とは質屋の
勘太郎
(
かんたろう
)
の屋号と同じだからちょっと面白く思った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
みんな勝手なことを言って
勘太郎
(
かんたろう
)
をからかったが、勘太郎はそんなことは耳にも入れず、身じたくをすると
獲物
(
えもの
)
一
(
ひと
)
つ持たずに
光明寺
(
こうみょうじ
)
へ出かけて行った。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“勘太”で始まる語句
勘太
勘太殿