剣術けんじゅつ)” の例文
旧字:劍術
するうち、牛若うしわか毎晩まいばんおそく僧正そうじょうたにへ行って、あやしいものから剣術けんじゅつをおそわっているということを和尚おしょうさんにぐちしたものがありました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大「剣術けんじゅつを知らんでも、文字を心得んでも立派な身分に成れば、それだけの家来を使って、それだけの者に手紙を書かせなどしたら、何も仔細はなかろう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人間界にんげんかい剣術けんじゅつ道場どうじょうのようなものをりにつくげて私達わたくしたちせたのでございましょう。
「なアに竹童は剣術けんじゅつなんて、ちっとも知っていやしないのだけれど、おまえのほうが弱過よわすぎるのさ。だがまア、そんなことはもうどうでもいいや、燕作さんや、一大事だいじが起ったよ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牛若うしわか一人ひとり剣術けんじゅつをやってみようとおもって、毎晩まいばん人がしずまってから、おてらをぬけして僧正そうじょうたにへ行きました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「おれはこの僧正そうじょうたにむてんぐだ。おまえ剣術けんじゅつはまずくってていられない。今夜こんやからおれがおしえてやろう。」
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)