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出来栄
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できば
ふりがな文庫
“
出来栄
(
できば
)” の例文
これは米友としては出来過ぎですけれども、金助は血迷っていて、この米友の
出来栄
(
できば
)
えを買ってやる余裕がありません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ジュリアはたしかに百年に一人出るか出ないかという大天才だ。見給え、どうだい、あの
熱情
(
ねつじょう
)
とうるおいとは……。今日はことに素晴らしい
出来栄
(
できば
)
えだ」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夫婦が互の
出来栄
(
できば
)
えを
褒
(
ほ
)
め合ったりして、先ずはその夜の遊興もみやびやかに終りを告げてから、程なく二人が
臥戸
(
ふしど
)
へ引き取ったのは
亥
(
い
)
の刻を過ぎていた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
どこの家も
長閑
(
のどか
)
な
団欒
(
だんらん
)
の晩景で、晩酌に坐った
親父
(
おやじ
)
が将軍の面をかむってみて家族の者を笑わせたり、一つの面を皆なで順々に手にとりあげて
出来栄
(
できば
)
えを批評したり
鬼涙村
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
以来二十番台の
牽引力
(
けんいんりょく
)
が強くなって、大抵十八九番に
重心
(
じゅうしん
)
を
保
(
たも
)
った。これぐらいの
出来栄
(
できば
)
えなら人から恨まれる心配はない。
尤
(
もっと
)
も
級
(
クラス
)
は常に一致和合して無事平穏だった。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
特に初期の頃の仕事を見ると世に
稀
(
まれ
)
な
出来栄
(
できば
)
えであるといわねばなりません。その模様において色合いにおいて、未だどの国も産まなかった独自の美しさを開きました。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
自信さえあれば、万事はそれでうまく行く。文壇も社会も、みんな自信だけの問題だと、小生痛感している。その自信を持たしてくれるのは、自分の仕事の
出来栄
(
できば
)
えである。循環する理論である。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
だが、かんじんの中味の炭の
出来栄
(
できば
)
えが、どういうものかそれは二三日たって見ないとわからない。
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
栄
常用漢字
小4
部首:⽊
9画
“出来”で始まる語句
出来
出来上
出来事
出来損
出来合
出来星
出来悪
出来秋
出来難
出来心