“内庭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ないてい37.5%
うちには25.0%
なかにわ25.0%
うちにわ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそらく、彼はそこから朝堂へ、まろび入りたかッたにちがいない。——朝堂八省の内庭ないていに入れば、大勢の公卿官人が執務している。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は西班牙スペインの闘牛場の絵を観る様な気持で、其れ等を眺めて通つた。どの街も雑沓ざつたふして居たが王宮の内庭うちにはを横断してステフワンへ抜けるあひだことに甚だしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
野辺のべではこのツボスミレが最も早く咲き、つたくさんに咲くので、そこで歌人の心をきつけたのであろう。ツボスミレはつぼ内庭なかにわのこと)スミレ、すなわち庭スミレの意である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
大きな厚ぼったいへいが家の周囲にめぐらされておりまして、部屋と部屋との間には内庭うちにわというものがありますが、そこには太湖石などを置いてある位のように想像します。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)