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内兜
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うちかぶと
ふりがな文庫
“
内兜
(
うちかぶと
)” の例文
軽蔑なさるからコンナ事になるのです。伜には
内兜
(
うちかぶと
)
を
見透
(
みす
)
かされる、女将には冷やかされる……
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
すると紅庵は、さういふ伊東伴作の
内兜
(
うちかぶと
)
を見透したやうな穿つた調子で再び言葉をつぎたし
雨宮紅庵
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
なか/\他人の中へ突出されて、
内兜
(
うちかぶと
)
を
見透
(
みす
)
かされねえやうに
遂行
(
やりと
)
げるのは容易ぢやねえ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
古代を笑ふ近代マニヤ連中の
内兜
(
うちかぶと
)
は、すつかり見透しなのだからね。あの連中の
傲慢
(
ごうまん
)
な表情はじつは裏返された卑屈感と
焦躁
(
しょうそう
)
にすぎない。あの連中とはつまりわれわれのことだ。
夜の鳥
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
自分から進んで
内兜
(
うちかぶと
)
を見透かされたようなもどかしさはいっそう葉子の心を憤らした。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
しかし、言葉はまさにこの秋草を描いた襖のあなたから
迸
(
ほとばし
)
り出たのに違いないのですから、一旦は狼狽したが、もとより相当な奴ですから、ここらで
内兜
(
うちかぶと
)
を見せるようなことはない。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
実家の奴等に笑われようと、彼女に
内兜
(
うちかぶと
)
を見透かされようと、出かけて行って平詫りに詫まって、姉や兄貴にも口添えを頼んで、「後生一生のお願いだから帰っておくれ」と、百万遍も繰り返す。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
乞
(
こ
)
はゞゆるさじと
言
(
い
)
ひもすまじ
他人
(
たにん
)
に
内兜
(
うちかぶと
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こちらがながめるより先に、先方は敵の提灯で、敵の
内兜
(
うちかぶと
)
を見定めたと覚しく
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
すぐに
甲板
(
デッキ
)
へ引っぱり上げられて先ず一杯、先ず一杯と盃責めにされる。モトヨリ
内兜
(
うちかぶと
)
を見せる吾輩ではなかったので、引つぎ引つぎ傾けているうちに、忘れるともなく友吉親子の事を忘れていた。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
兜
漢検準1級
部首:⼉
11画
“内”で始まる語句
内
内儀
内部
内々
内証
内外
内裏
内證
内密
内輪