“うちかぶと”の漢字の書き方と例文
語句割合
内兜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古代を笑ふ近代マニヤ連中の内兜うちかぶとは、すつかり見透しなのだからね。あの連中の傲慢ごうまんな表情はじつは裏返された卑屈感と焦躁しょうそうにすぎない。あの連中とはつまりわれわれのことだ。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
自分から進んで内兜うちかぶとを見透かされたようなもどかしさはいっそう葉子の心を憤らした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかし、言葉はまさにこの秋草を描いた襖のあなたからほとばしり出たのに違いないのですから、一旦は狼狽したが、もとより相当な奴ですから、ここらで内兜うちかぶとを見せるようなことはない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)