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其所等
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そこいら
ふりがな文庫
“
其所等
(
そこいら
)” の例文
「先生、将棋は
何
(
ど
)
うです」抔と持ち掛けた。
夕方
(
ゆふがた
)
には
庭
(
には
)
に水を
打
(
う
)
つた。
二人
(
ふたり
)
共
跣足
(
はだし
)
になつて、手桶を一杯
宛
(
づゝ
)
持
(
も
)
つて、無分別に
其所等
(
そこいら
)
を
濡
(
ぬ
)
らして
歩
(
ある
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一遍は縫子を連れて、
其所等
(
そこいら
)
をぐるぐる運動して歩いた。仕舞には
些
(
ち
)
と酒でも取り寄せて飲もうかと思った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は
苦
(
くる
)
しいので、
何返
(
なんべん
)
も
席
(
せき
)
を
立
(
た
)
つて、
後
(
うしろ
)
の廊下へ
出
(
で
)
て、
狭
(
せま
)
い
空
(
そら
)
を仰いだ。
兄
(
あに
)
が
来
(
き
)
たら、
嫂
(
あによめ
)
と縫子を引き
渡
(
わた
)
して
早
(
はや
)
く帰りたい位に思つた。一
遍
(
ぺん
)
は縫子を
連
(
つ
)
れて、
其所等
(
そこいら
)
をぐる/\運動して
歩
(
ある
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二人共
跣足
(
はだし
)
になって、
手桶
(
ておけ
)
を一杯ずつ持って、無分別に
其所等
(
そこいら
)
を
濡
(
ぬ
)
らして歩いた。門野が隣の
梧桐
(
ごとう
)
の
天辺
(
てっぺん
)
まで水にして御目にかけると云って、手桶の底を振り上げる拍子に、滑って
尻持
(
しりもち
)
を突いた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“其所”で始まる語句
其所
其所迄
其所此所