八歳はつさい)” の例文
これはすでに十ねんからまへことで、其後そのゝちうまれた最早もはや八歳はつさいになりますが、さて、わたくし日頃ひごろのぞみは、自分じぶんうして、海外かいぐわい一商人いつしやうにんとしてつてるものゝ
今の 太上天皇様がまだ宮廷の御あるじで居させられた頃、八歳はつさいの南家の郎女いらつめは、童女わらはめとしてはつ殿上でんじやうをした。穆々ぼく/\たる宮の内の明りは、ほのかな香気を含んで流れて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)