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先頃
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せんころ
ふりがな文庫
“
先頃
(
せんころ
)” の例文
殊
(
こと
)
にバクテリアなどは
先頃
(
せんころ
)
まで
度々
(
たびたび
)
分類学者が動物の中へ入れたんだ。今はまあ植物の中へ入れてあるがそれはほんのはずみなのだ。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
成程
(
なるほど
)
それも一説だが、けれども和蘭人が何も
角
(
か
)
も一々飜訳するものじゃない。僕は
先頃
(
せんころ
)
横浜に
行
(
いっ
)
て
呆
(
あき
)
れて
仕舞
(
しまっ
)
た。この
塩梅
(
あんばい
)
では
迚
(
とて
)
も蘭学は役に立たぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
先頃
(
せんころ
)
まで
三奸
(
さんかん
)
の随一に数えられたが、賢の賢たる
所以
(
ゆえん
)
も備わるが、奸の奸たる毒素も持たざるなし、
朝
(
あした
)
には公武の合体を策し、
夕
(
ゆうべ
)
には薩長の志士と交るといえども
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これを其の
先頃
(
せんころ
)
当所で海賊を退治しやした江戸の剣術の先生が聞付けやしてな、美人だてえので
態々
(
わざ/\
)
逢いに
往
(
い
)
きやしたところが、その熊女が逃出したそうで、けれども先生だから
免
(
ゆる
)
さねえ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先頃
(
せんころ
)
私が
茨窪
(
ばらくぼ
)
の
松林
(
まつばやし
)
を散歩していると、向うから一人の黒い小倉服を着た人間の生徒が、何か大へん考えながらやって来た。
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
ある人は、新聞に三つの理由をあげて、あの茨海の野原は、すぐ
先頃
(
せんころ
)
まで海だったということを論じました。
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「おおい、いよいよ急がなきゃならないよ。
先頃
(
せんころ
)
の死亡承諾書ね、あいつへ今日はどうしても、爪判を押して貰いたい。別に大した事じゃない。押して呉れ。」
フランドン農学校の豚
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
先頃
(
せんころ
)
学芸会があったのでしたが、その時ちゃんと、狐に
遭
(
あ
)
ったことから何から、みんな話していたのです。ただおしまいが少し
違
(
ちが
)
って居りました。それはその生徒の話では
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
先頃
(
せんころ
)
又三郎から
聴
(
き
)
いたばかりのその歌を一郎は
夢
(
ゆめ
)
の中で
又
(
また
)
きいたのです。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もう又三郎が行ってしまったのだろうかそれとも
先頃
(
せんころ
)
約束
(
やくそく
)
したように誰かの目をさますうち少し待って居て呉れたのかと考えて一郎は大へんさびしく胸がさらさら波をたてるように思いました。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
先頃
(
せんころ
)
僕行って
挨拶
(
あいさつ
)
して来たおじさんはもう十六回目の大循環なんだ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
鬚
(
ひげ
)
もめがねもあるのさ。
先頃
(
せんころ
)
来た大臣だってさうだ。」
二人の役人
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あなた方は
先頃
(
せんころ
)
のひばりさんですか」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
頃
常用漢字
中学
部首:⾴
11画
“先頃”で始まる語句
先頃来
先頃者