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僻論
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へきろん
ふりがな文庫
“
僻論
(
へきろん
)” の例文
それにかかわらず安陵竜陽みな凶終するよう論ずるは、性慾顛倒の
不男
(
ぶおとこ
)
や、
靨
(
えくぼ
)
を売って活計する色子野郎ばかりに眼を
曝
(
さら
)
した
僻論
(
へきろん
)
じゃ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
其
(
それ
)
に梅子などは
何
(
どう
)
やら其の
僻論
(
へきろん
)
に感染して居るらしいので、
大
(
おほい
)
に其の不心得を叱つたことだ、
特
(
こと
)
に近頃
彼女
(
あれ
)
の結婚に
就
(
つい
)
て相談最中のであるから
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
彼がそれらの
僻論
(
へきろん
)
を信じていることは明らかになった。それにたいしては前ほどは笑えなかった。彼は
冒涜
(
ぼうとく
)
者だった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
しかるに、ひとり有限の知力を崇拝して無限の存在を否定するは、その
僻論
(
へきろん
)
なること知るべきなり。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
うかがわないと、そういうことは、いくら学者の議論にしたところが、一概には承服でき兼ねます、一概どころではない、本来、一も二もなく排斥さるべき
僻論
(
へきろん
)
ですよ——
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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ついでながら、断片的な通俗科学的読み物は排斥すべきものだというような事を新聞紙上で論じた人が近ごろあったようであるが、あれは少し
偏頗
(
へんぱ
)
な
僻論
(
へきろん
)
であると私には思われた。
自由画稿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「山登りが親不孝ってのは極端だろう。そんな
僻論
(
へきろん
)
は通らない」
妻の秘密筥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“僻”で始まる語句
僻
僻地
僻目
僻見
僻陬
僻村
僻耳
僻事
僻遠
僻説