けが)” の例文
おれなども、去年きょねんけがをしなけりゃ、とっくにここにはいないのだ。今年ことしきずもなおったし、どこかへゆかなけりゃならないかもしれない。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
中馬には片つ方の耳朶みゝたぶが無い。それはこの男が西の宮の南天棒なんてんぼう和尚のとこに居た頃、ひどいけがをして耳朶みゝたぶちぎれかゝつた事があつた。中馬は猿のやうに耳を押へて医者のうちに走つた。
けがをしながら、いつになく、心が浮々する——。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「危い危い、けがしちゃいけないから退け退け」
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
ロミオ すねけがには。