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傑
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えら
ふりがな文庫
“
傑
(
えら
)” の例文
「
傑
(
えら
)
い、傑い。その武士も傑いが、ヤッちゃんも
負
(
まけ
)
ずに傑いぞ。
小錦関
(
こにしきぜき
)
だ、やがて
日
(
ひ
)
の
下
(
した
)
開山
(
かいさん
)
の小錦関だ。」
旧聞日本橋:04 源泉小学校
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
これを以て蛇色は地を逐い
茅兎
(
かやうさぎ
)
(茅の中に住む兎)は必ず赤く鷹の色は樹に随うと概論したはなかなか
傑
(
えら
)
い。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これで今度の戦争に勝てるという
傑
(
えら
)
い
御機嫌
(
ごきげん
)
だという話を、実際にその人に会って来た友人から聞いた。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
しかし、そう云うけれど、あの人は
傑
(
えら
)
いにちがいない、何故なら、彼はかくかくの位階勲等を帯している、と。おこぼれを
頂戴
(
ちょうだい
)
したその成りあがりものはそう自己弁護するのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「そうじゃ、その
傑
(
えら
)
い先生の魚心堂である。どうだ、降参するかナ」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
直木氏がずつと
傑
(
えら
)
くなつてから、この人これで仲々
傑
(
えら
)
いと、みんなの前でいつてしまつたら、苦笑もせず、なかなかこれで傑いか? と繰返してつぶやくやうに言つてゐた。
三十五氏
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
中小業者の没落を、あの時代から見通していたのであるから、なかなか
傑
(
えら
)
い母であった。これは冗談でなく、その後も時々ちゃんとした見通しをつけるので、感心したことがある。
私の履歴書
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「やっぱり、しかし、黒田さんは
傑
(
えら
)
いですよ、そうお思いになりませんか?」
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
しかし子供ごころに、オッペケペッポの川上はさほど
傑
(
えら
)
い人だと思っていなかった。それよりも芳町の奴の方が
遥
(
はる
)
かに——芸妓でも
抱
(
かか
)
え
車
(
ぐるま
)
のある——傑い女だと思っていた。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この事件の解決には先生の人としての
傑
(
えら
)
さがよく出ていると思われるのである。
球皮事件
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
瓦
(
かわら
)
を
珠
(
たま
)
とおもう愚者でないかぎり、他人には
傑
(
えら
)
い夫も、妻は物足らぬ
底
(
そこ
)
を知るものだ。貞奴と川上との間だけがそれらの外とはいえない。それですら貞奴は夫を傑いと思っていた。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「あの人はあれで学者の
傑
(
えら
)
い先生なんですってね、
男衆
(
おとこしゅ
)
かと思ったら」
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
傑
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“傑”を含む語句
傑物
豪傑
傑作
豪傑肌
女傑
俊傑
豪傑連
傑僧
大傑作
豪傑儕
傑出
人傑
英傑
怪傑
豪傑風
豪傑然
豪傑気取
豪傑揃
鬼傑
一豪傑
...