-
トップ
>
-
偲
>
-
しぬ
『
直の
逢は逢ひかつましじ石川に雲立ち渡れ見つつ
偲ばむ』(二二五)といふのが出て居る。
いにしへを見つつ
偲べと枯葉ちる池のほとりの
石蕗の花
葦の
葉に
夕霧立ちて
鴨が
音の
寒き
夕し
汝をば
偲ばむ 〔巻十四・三五七〇〕 東歌・防人
我が
妻も
画にかきとらむ
暇もが
旅行く
我は見つつ
偲ばむ 〔巻二十・四三二七〕 防人
我が
面の
忘れむ
時は
国溢り
峰に
立つ
雲を
見つつ
偲ばせ 〔巻十四・三五一五〕 東歌