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偃松
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はひまつ
ふりがな文庫
“
偃松
(
はひまつ
)” の例文
本州
(
ほんしゆう
)
の
木曾
(
きそ
)
や
甲州
(
こうしゆう
)
、
信州等
(
しんしゆうなど
)
の
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
つた
方
(
かた
)
はよくご
存
(
ぞん
)
じでせうが、
日光
(
につこう
)
の
白根山
(
しらねさん
)
、
男體山
(
なんたいざん
)
やまた
富士山
(
ふじさん
)
などでは
偃松
(
はひまつ
)
を
見
(
み
)
ません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
何日も
偃松
(
はひまつ
)
の中に寝て、カアキイ色の登山服には、松葉汁をなすり込んだ青い
斑染
(
まだらぞめ
)
が、消えずに残つてゐる、山を下りてから、飯田の町まで寂しい宿駅を、車の上で揺られて来たが
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
即
(
すなはち
)
、そこは
灌木帶
(
かんぼくたい
)
といふところで、
殊
(
こと
)
に
偃松
(
はひまつ
)
が
目
(
め
)
につくので、
偃松帶
(
はひまつたい
)
ともいつてゐます。
偃松
(
はひまつ
)
は
地上
(
ちじよう
)
二三尺
(
にさんじやく
)
のところに
腕
(
うで
)
を
伸
(
の
)
ばし、
肘
(
ひぢ
)
を
張
(
は
)
つたように、
枝
(
えだ
)
を
四方
(
しほう
)
にひろげてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
この
帶
(
たい
)
の
間
(
あひだ
)
に、
高山植物
(
こうざんしよくぶつ
)
の
草本帶
(
そうほんたい
)
が
混
(
まじ
)
つたり、
時
(
とき
)
には
偃松
(
はひまつ
)
が
草本帶
(
そうほんたい
)
の
中
(
なか
)
を
通
(
とほ
)
り
越
(
こ
)
して、
山頂近
(
さんちようちか
)
くまで
伸
(
の
)
びてゐることもあるので、
各帶
(
かくたい
)
をはっきりと
區別
(
くべつ
)
することは
出來
(
でき
)
にくいのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
偃
漢検1級
部首:⼈
11画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“偃松”で始まる語句
偃松帶
偃松帯