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俗名
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ぞくみょう
ふりがな文庫
“
俗名
(
ぞくみょう
)” の例文
お露が
己
(
じぶん
)
のことを思いつめて、其のために病気になって死んだと云うことを聞いたので、それ以来お露の
俗名
(
ぞくみょう
)
を書いて仏壇に供え
円朝の牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
喜三郎はその
夜
(
よ
)
、近くにある
祥光院
(
しょうこういん
)
の門を
敲
(
たた
)
いて
和尚
(
おしょう
)
に仏事を修して貰った。が、万一を
慮
(
おもんぱか
)
って、左近の
俗名
(
ぞくみょう
)
は
洩
(
も
)
らさずにいた。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と思うとカッと
逆上
(
のぼ
)
せて来て、根が人がよいから
猶々
(
なお/\
)
気が
欝々
(
うつ/\
)
して病気が重くなり、それからはお嬢の
俗名
(
ぞくみょう
)
を書いて仏壇に備え、毎日々々念仏三
昧
(
まい
)
で暮しましたが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかる後、また死んだもののために小さな
位牌
(
いはい
)
を作った。位牌には黒い
漆
(
うるし
)
で
戒名
(
かいみょう
)
が書いてあった。位牌の
主
(
ぬし
)
は戒名を持っていた。けれども
俗名
(
ぞくみょう
)
は
両親
(
ふたおや
)
といえども知らなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「昭和四年二月十八日
歿
(
ぼっ
)
す、
俗名
(
ぞくみょう
)
宗清民
(
そうせいみん
)
の霊……」
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「
俗名
(
ぞくみょう
)
川手庄太郎」「昭和十三年四月十三日歿」
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「旅の御僧、もはやそなたへの疑いは晴れ申したが、さるにても、
斯様
(
かよう
)
は怪物を見事に御退治めされたとは、
尋常
(
よのつね
)
の出家ではござるまい、お差しつかえなくば、
俗名
(
ぞくみょう
)
をうけたまわりたい」
轆轤首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“俗名”の意味
《名詞1》
俗名(ぞくみょう、ぞくめい)
通称。俗称。
(仏教)僧侶の出家する前、または、仏教徒の故人が生前名乗っていた名前。
《名詞2》
俗名(ぞくめい)
俗悪な名声。
(出典:Wiktionary)
俗
常用漢字
中学
部首:⼈
9画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“俗”で始まる語句
俗
俗諺
俗謡
俗物
俗気
俗人
俗塵
俗習
俗子
俗説弁惑