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作事場
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さくじば
ふりがな文庫
“
作事場
(
さくじば
)” の例文
二人ともばつが悪くなって、差し向いで
胡坐
(
あぐら
)
をかいたまま、黙っていた。その時次の
作事場
(
さくじば
)
で
鉱
(
あらがね
)
を
敲
(
たた
)
く音がかあんかあん鳴った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに面白いことは、近代設備は、昨年の
作事場
(
さくじば
)
的工場内よりカラリとしていて、独特の空気があるのが、光子さんの筆触ではまだつかまれなかった。
獄中への手紙:05 一九三八年(昭和十三年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
井戸掘り人足は、江戸城の中の、西の丸
御新城
(
ごしんじょう
)
とよぶ
作事場
(
さくじば
)
へはいる。——と、そんなことまで大蔵は知っていて
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「大変だ、
作事場
(
さくじば
)
が燃える!」
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あとから分った話だが、これは
作事場
(
さくじば
)
と云うんで、技師の鑑定で、ここには鉱脈があるとなると、そこを掘り
拡
(
ひろ
)
げて作事場にするんである。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
御覧
(
ごろう
)
じませ、あちらの
作事場
(
さくじば
)
を——あのように幼い女子供から、髪の白い老人までが、賃銀も求めずに、しかも
嬉々
(
きき
)
として、石を運び、材木の綱を曳いております。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
鑿
(
のみ
)
を取り上げた。初さんと自分は
作事場
(
さくじば
)
を出る。ところへ
煙
(
けむ
)
が来た。
煙硝
(
えんしょう
)
の
臭
(
におい
)
が、眼へも鼻へも口へも
這入
(
はい
)
った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「わかった。——じゃが、将軍様には今し方
作事場
(
さくじば
)
を一巡遊ばして、あれなるお休み所の丘に、只今
床几
(
しょうぎ
)
をおすえ遊ばしておられるところだ。お
目障
(
めざわ
)
りだ、ひかえろ」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠
(
とお
)
く
走
(
は
)
せていた目を、すぐ
真下
(
ました
)
の
作事場
(
さくじば
)
——
内濠
(
うちぼり
)
のところにうつすと、そこには数千の
人夫
(
にんぷ
)
や
工匠
(
こうしょう
)
が、
朝顔
(
あさがお
)
のかこいのように
縦横
(
たてよこ
)
に
組
(
く
)
まれた
丸太足場
(
まるたあしば
)
で、エイヤエイヤと
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“作事”で始まる語句
作事
作事奉行
作事方
作事門
作事小屋
作事目付