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何所
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いづこ
ふりがな文庫
“
何所
(
いづこ
)” の例文
あはれ
果敢
(
はか
)
なき
塵塚
(
ちりづか
)
の
中
(
うち
)
に運命を持てりとも、
穢
(
きた
)
なき
汚
(
よご
)
れは
蒙
(
かふ
)
むらじと思へる身の、
猶
(
なほ
)
何所
(
いづこ
)
にか悪魔のひそみて、あやなき物をも思はするよ。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯の如き有様故、此無根の風説の世間に伝はることの速さは想像の外に候。小生の平素全く知らざる人にして、
何所
(
いづこ
)
より聞き知りしか、此風説を聞き知り居る者有之候。
アンドレアス・タアマイエルが遺書
(新字旧仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
見て
水主等
(
かこら
)
に此處は
何所
(
いづこ
)
の
沖
(
おき
)
なるやと尋けるに水主等は
確
(
しか
)
とは分らねど
多分
(
たぶん
)
は
兵庫
(
ひやうご
)
の
沖
(
おき
)
なるべしと答けるにぞ
杢右衞門
(
もくゑもん
)
は吉兵衞に
向
(
むかひ
)
番頭樣
貴所
(
あなた
)
の御運の
能
(
よき
)
ゆゑに
僅
(
たつ
)
た二日二夜で
數
(
す
)
百
里
(
り
)
の
海路
(
かいろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何所
(
いづこ
)
の家郷に行かむとするぞ。
氷島
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
云ならば二三年以前に出て
何所
(
いづこ
)
に
住居
(
すまひ
)
いたせしぞと
尋問
(
たづね
)
られしかば庄兵衞は何處迄も
云張
(
いひはる
)
了見
(
れうけん
)
にてハイ國者の所に
居
(
を
)
りしと云にその所は何所にて名は何と云やと
尋問
(
たづね
)
られしに淺草
邊
(
へん
)
なりしが其の淺草は
駒形
(
こまがた
)
にて名は兵右衞門と申すとかシテ其の兵右衞門は只だいま以つて其の所ろに住居
致
(
いた
)
すやと問
詰
(
つめ
)
られしに庄兵衞ヘイ
其者
(
そのもの
)
當時は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“何所”で始まる語句
何所為
何所迄
何所爲
何所其所