“他力”の読み方と例文
読み方割合
たりき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ自分は自分だけの宗教に安心を求めるんですネ——他力たりきとでも言つたやうな。」斯う旦那さんが答へた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ですが他力たりきに任せた時、丁度一ぱいに風をはらんでなめらかに走る船のように安全に港に入ることが出来たのであります。私たちは自力じりきの道のみが道でないことを知ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
念仏は、行者ぎょうじゃのために、非行非善なり。わがはからひにて行ずるにあらざれば、非行といふ。わがはからひにてつくる善にあらざれば、非善といふ。ひとへに他力たりきにして、自力を
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)