“他力道”の読み方と例文
読み方割合
たりきどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
工藝という媒介を通して、私の前著『神に就て』においてようやく摸索もさくし得た最後の道、「他力道たりきどう」の深さと美しさとをまともに見つめたのである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は仏教で言い慣らされた言葉を借りて、かかる福音を「他力道たりきどう」と呼ぼう。私は実に可能なる工藝の輝かしい未来を、かかる「他力道」に見出そうとするのである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
悪人必ず往生おうじょうを遂ぐとの、あの驚くべき福音ふくいんが、ここにも読まれるではないか。工藝において、衆生は救いの世界に入る。工藝の道を、美の宗教における他力道たりきどうと云い得ないであろうか。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)