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云渡
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いひわた
知ぬとは
扨々可笑や/\と笑ひ狂ふにぞ越前守殿
然も有べし
當人は如何にも
亂心の
體ゆゑ入牢申付ると
云渡されけり其後又奉行所へ梅を
申出ば此方へ役人を
遣はすべし
屹度申渡すべき
筋も
有其方共も
落度には
毛頭相成ず
氣遣ひ無用なり何分
無禮の
無樣に致すべしと
云渡しければ兩人は是を
聞て
肝を
六歳の時に廿五兩に
買取しに相違これなき
旨申立しかば源次郎四郎左衞門の兩人へ
追て呼出す事有んと
云渡され其日は
白洲を
閉られけり是に於て大岡殿
豫て目を