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事実
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こと
ふりがな文庫
“
事実
(
こと
)” の例文
旧字:
事實
きっと、お祖母さまの口から、途方もない
事実
(
こと
)
が出るだろう。こんな良い人の、お祖母さまが悪魔になれるもんか
方子と末起
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
信吾は心に、
怎
(
ど
)
ういふ連想からか、かの「恋ざめ」に
書
(
かか
)
れてある
事実
(
こと
)
——
否
(
いな
)
あれを書く時の作者の心持、否、あれを読んだ時の信吾自身の心持を思出してゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それは三吉が姉と一緒に東京で暮した頃の
事実
(
こと
)
で、ところどころ拾って読んで行くうちに、少年時代の記憶が浮び
揚
(
あが
)
った。その頃は姉の
住居
(
すまい
)
でもよく酒宴を催したものだった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
いよいよこれから、こちらの
世界
(
せかい
)
のお
話
(
はなし
)
になりますが、
最初
(
さいしょ
)
はまだ
半分
(
はんぶん
)
足
(
あし
)
を
現世
(
げんせ
)
にかけているようなもので、
矢張
(
やは
)
り
娑婆
(
しゃば
)
臭
(
くさ
)
い、おきき
苦
(
ぐる
)
しい
事実
(
こと
)
ばかり
申上
(
もうしあ
)
げることになりそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
地道な探索の筋合でまたなく彦を重宝にしていた
事実
(
こと
)
も否定できない。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
これはそう細いという方でもないが、
何処
(
どこ
)
か
成島柳北
(
なるしまりゅうほく
)
の感化を思わせる心の持方で、
放肆
(
ほしいまま
)
な
男女
(
おとこおんな
)
の
臭気
(
におい
)
を
嗅
(
か
)
ぐような気のすることまで、包まず
掩
(
おお
)
わずに記しつけてある。思いあたる
事実
(
こと
)
もある。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“事実”の意味
《名詞》
事 実(じじつ)
実際に起こった事柄。
(出典:Wiktionary)
“事実”の解説
事実(じじつ、la: factum、fr: fait、en: fact)とは、
ことの真実。真実のことがら。本当にあったことがら。
(哲学用語)もともと神によってなされたことを意味し、時間と空間の中に見出される実在的なできごとや存在のこと。
(出典:Wikipedia)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“事実”で始まる語句
事実上
事実譚
事実談
事実与件
事実奇談
事実文編