トップ
>
中腰
>
ちゅうごし
ふりがな文庫
“
中腰
(
ちゅうごし
)” の例文
こんな
中腰
(
ちゅうごし
)
の態度で、芝居を見物する原因は複雑のようですが、その五割
乃至
(
ないし
)
七割は舞台で演ずる劇そのものに帰着するのかも知れません。
虚子君へ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぼんやり
中腰
(
ちゅうごし
)
になってお由の白い顔を眺めていた土岐健助は、初めて
愕然
(
がくぜん
)
と声をあげた。そして、おずおずとお由の
硬張
(
こわば
)
った腕を持ったが、
勿論
(
もちろん
)
脈
(
みゃく
)
は切れていた。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼女はいつもびっくりした愁い顔で「はいはい」といい、
中腰
(
ちゅうごし
)
駈足
(
かけあし
)
でその用を足そうと努める。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
やぶれたガラスまどへ片手をつっこんだまま
中腰
(
ちゅうごし
)
に立っているくまのすがたが、きゅうに明かるく
照
(
て
)
らしだされた。にわかに火を見たくまの目は、ギロギロとくるいだしそうに光った。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
と、
中腰
(
ちゅうごし
)
でいた身がまえをなおして、
咲耶子
(
さくやこ
)
の前にしずかにすわった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
博士は、それをみると、思わず、車の中で、
中腰
(
ちゅうごし
)
になりました。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
金蔵は
中腰
(
ちゅうごし
)
になって、お豊の前で、あの時の物語をはじめます。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それが私に、
中腰
(
ちゅうごし
)
と云ったような落ちつけない心持を引き起させるのも恐らく理の当然なのだろう。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は元々坐っていたのであるが、蠅を殺すときに
中腰
(
ちゅうごし
)
になっていた。このままでいると、天井を突き破るおそれがあるので、私はハッとして頭を下げて、再びドカリと坐った。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
トニーは
中腰
(
ちゅうごし
)
になって、うしろへ懐中電灯をてらしてみました。
豆潜水艇の行方
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お延は
中腰
(
ちゅうごし
)
のまま答えた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風