不公平ふこうへい)” の例文
少年しょうねんは、なかの、不公平ふこうへいや、不平等ふびょうどうが、つぎつぎにうずまき、あたまがつかれたので、やわらかなくさうえへ、仰向あおむけになってねころび、をふさぎました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いかに不公平ふこうへい教員けうゐん生徒せいとでも、今度こんどこそ自分じぶん實力じつりよく壓倒あつたうさるゝだらうと、大勝利だいしようり豫期よきして出品しゆつぴんした。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「お前はいつもうまいものを味わってるし、おれはまずいものばかり、味わってる。不公平ふこうへいだ」
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
鐘巻一火のさけんだのは、けっして不公平ふこうへいでもうそでもなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)