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丈夫
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ますらお
ふりがな文庫
“
丈夫
(
ますらお
)” の例文
虚飾
(
きょしょく
)
をはぎとったのだ。本然の姿に戻ったのだ。
剣刀
(
つるぎたち
)
身に
佩
(
は
)
き
副
(
そ
)
うる
丈夫
(
ますらお
)
のいでたちとはこれだ! あはははは。どうだ!
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
されど事もなき艦橋の上の
夜
(
よ
)
、韓海の夏暑くしてハンモックの夢結び難き
夜
(
よ
)
は、ともすれば痛恨
潮
(
うしお
)
のごとくみなぎり来たりて、
丈夫
(
ますらお
)
の胸裂けんとせしこと幾たびぞ。時はうつりぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
元義は
妹
(
いも
)
といはでもあるべき歌に妹の語を
濫用
(
らんよう
)
せしと同じく
丈夫
(
ますらお
)
といはでもあるべき歌に丈夫の語を濫用せり。
此
(
かく
)
の如き者即ち両面における元義の性情をあらはしたる者に外ならず。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
人の夫として恥しからぬ
丈夫
(
ますらお
)
にならせたいといふ、一歩進んだ考へになりました。
こわれ指環
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
「呉羽之介どの、片里どのの言葉ご用心なされ——学は古今に渡り、識百世を
貫
(
つら
)
ぬく底の
丈夫
(
ますらお
)
なれど何を
拗
(
す
)
ねてか
兎角
(
とかく
)
行
(
おこない
)
も乱れ勝ちな人ゆえ、この人の言うことなぞ信用はなりませぬぞ」
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
▼ もっと見る
とは
光俊朝臣
(
みつとしあそん
)
の述懐であるが、歌の「
仏
(
ほとけ
)
」という代りに武士なり
丈夫
(
ますらお
)
なりの
強
(
つよ
)
い人格の文字を用いても同じことになる。しかつめらしく具足をつけ
威張
(
いば
)
るものは、古来
猪
(
いのしし
)
武士と呼ばれている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
黄巣
(
こうそう
)
も
丈夫
(
ますらお
)
のかずにあらずと
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……以前のあのうち
羽振
(
はぶ
)
く
鶏鳴
(
けいめい
)
の勢いは皆無だ。
剣刀
(
つるぎたち
)
身に
佩
(
は
)
き
副
(
そ
)
うる
丈夫
(
ますらお
)
の
面影
(
おもかげ
)
は全くなくなってしまった。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
丈夫
(
ますらお
)
はいたも
痩
(
や
)
せりき梅の花心つくして相見つるから
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“丈夫”の解説
丈夫(じょうふ、じょうぶ、ますらお)は、一人前の男子のことであり、転じて健康なさまやしっかりしていて壊れないさまをさす。また大丈夫(だいじょうふ、だいじょうぶ)は、「丈夫」にさらに物事が優れていることを意味する接頭語の「大」をつけたもので「一人前の男子のなかでも、とりわけ優れている者」をさし、転じて、「危なげがなく非常にしっかりした様や間違いのない様」を意味している。
(出典:Wikipedia)
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“丈夫”で始まる語句
丈夫向
丈夫魂
丈夫武男