“きす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キス
語句割合
69.0%
接吻17.2%
鼠頭魚3.4%
3.4%
貴首3.4%
鱚魚3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明けがたには、ひとさかぼらが釣れる。すこし陽が出てからは、きす釣り舟が、笹の葉をいたように、釣竿をならべて、糸をあげていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さうして遠い海草の焚けてる空から 爛れるやうな接吻きすを投げよう。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
この女には鼠頭魚きすと云う諢名あだながある。昔は随分美しかった人らしいが、今はせて、顔が少しとがったように見える。諢名はそれにって附けられたものである。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私は遅れて附いて行く時、廊下で又鼠頭魚きすに出逢った。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たれかいう巾幗きんこく不成事ことをなさずと かつてきす神功じんごう赫々かくかくの
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
或は「陰太貴首きす王」とも書いてあります。「陰太」といふのは分らないのでありますが、温祚と關係があるかと思つて居ります。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
鱚魚きす 七九・九九 一八・〇九 〇・六〇 一・三二
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)