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しのびがへ
ふりがな文庫
“しのびがへ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
忍返
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忍返
(逆引き)
前庭
(
まへには
)
の
植込
(
うゑこみ
)
には、きり
島
(
しま
)
がほんのりと
咲
(
さ
)
き
殘
(
のこ
)
つて、
折
(
をり
)
から
人通
(
ひとどほ
)
りもなしに、
眞日中
(
まつぴなか
)
の
忍返
(
しのびがへ
)
しの
下
(
した
)
に、
金魚賣
(
きんぎようり
)
が
荷
(
に
)
を
下
(
おろ
)
して、
煙草
(
たばこ
)
を
吹
(
ふ
)
かして
休
(
やす
)
んでゐた。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
片側
(
かたかは
)
に
朝日
(
あさひ
)
がさし込んで
居
(
ゐ
)
るので
路地
(
ろぢ
)
の
内
(
うち
)
は
突当
(
つきあた
)
りまで
見透
(
みとほ
)
された。
格子戸
(
かうしど
)
づくりの
小
(
ちひさ
)
い
家
(
うち
)
ばかりでない。
昼間
(
ひるま
)
見ると意外に
屋根
(
やね
)
の高い
倉
(
くら
)
もある。
忍返
(
しのびがへ
)
しをつけた
板塀
(
いたべい
)
もある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「大變な奴だ、——棒一本で塀を越した上、
離屋
(
はなれ
)
の
庇
(
ひさし
)
に登つて、
忍返
(
しのびがへ
)
しを
除
(
よ
)
け/\此處まで來ると、欄間をコジ開けて音も立てずに入るとは——」
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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