“しのびがえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
忍返100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法廷の出口もその方向にあったので、ジェリーは体中を眼にし、耳にし、忍返しのびがえしにしながら、その後について行った。
片側かたかわに朝日がさし込んでいるので路地のうちは突当りまで見透みとおされた。格子戸こうしどづくりのちいさうちばかりでない。昼間見ると意外に屋根の高い倉もある。忍返しのびがえしをつけた板塀いたべいもある。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
例の忍返しのびがえしを打ちつけたような髪の毛で敷布シーツをずたずたに裂きそうにしながら、蒲団の上へぬっと起き上った。