“ヨット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
快走艇35.3%
快走船23.5%
遊艇11.8%
帆艇11.8%
快遊船5.9%
帆走船5.9%
遊船5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英吉利イギリス海軍の快走艇ヨットだ。が、幼い歌人の幻滅にまで、帆の色は赤ではなかった。陽にせて白っぽくなったカアキイいろだった。
聞くところによればユーゴーは快走船ヨットの上へ寝転ねころんで文章の趣向を考えたそうだから、船へ乗って青空を見つめていれば必ず逆上受合うけあいである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
願ってもない良い仲間コオパンじゃないこと、もし幸い君の頭が、あのひとの頭より少しでもましなら、せいぜい看病してあげたまえ、それこそ同病相憐れむっていうものよ、なにしろ公爵は、大きな遊艇ヨット
もっと一方いっぽうは、そんなふうに——よし、村のものの目からは青鬼あおおに赤鬼あかおにでも——ちょうの飛ぶのも帆艇ヨットかと見ゆるばかり、海水浴にひらけているが、右の方は昔ながらの山のなり真黒まっくろ
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
快遊船ヨットに乗ってから、自分でもびっくりするほどたくさんたべる。運動のせいばかりではあるまい、たしかにご馳走もおいしいようである。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
仏蘭西フランス系のカナダ人のなかで第一のお金持ち、ジャン・アマンドさんのごうしゃな快遊船ヨットである。鋼鉄製で、駆逐艦のような恰好をしている。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
山の手ウエストエンドの公園ケンシントン・ガーデンにもこういう池があった。午後その池のおもては子供らが浮べる帆走船ヨットの玩具で十八世紀のロンドン・ドックのようだった。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
目下大西洋並びに沿岸航路でこれを使用している灯台船が五十六艘、汽船が二百十艘ある。英皇およびドイツ皇帝の遊船ヨットにもこの装置を備えてあるそうだ。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)