“快走船”の読み方と例文
読み方割合
ヨット100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ボア・ド・ブウロニュ街の薔薇ばらいろの大理石の館、人知れぬロアル河べりのあしの中のシャトウ、ニースのなみつな快走船ヨットしま外套がいとうを着た競馬の馬
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
聞くところによればユーゴーは快走船ヨットの上へ寝転ねころんで文章の趣向を考えたそうだから、船へ乗って青空を見つめていれば必ず逆上受合うけあいである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
トム公は、草原の中に乾いている快走船ヨットの中で、阿片あへんの混合している噛み煙草を噛んで、黄いろい泡を口の中で揉みながら、夕方の空をながめていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)