“タンク”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:たんく
語句割合
水槽45.5%
戦車9.1%
油庫9.1%
炭水槽9.1%
瓦斯溜9.1%
給水槽9.1%
装甲車9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水を飲もうと炊事場の水槽タンクのあるほうへ行きかけ、ふと狭山の寝台の下に、茶褐色の犬のようなものが蹲っているのを発見した。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この船の料理部屋の背後うしろの空隙なんかへ行く連中は、ドン底の水槽タンク鉄蓋てつぶたまで突き抜けた鉄骨の隙間すきまに、一枚の板を渡して在る。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
倨然ぎぜんたる戦車タンクの後尾に樹てられし旗竿には、ああ、南仏の春風に翩翻へんぽんと翻る日章旗。
すると、この大騒動のまっただ中へ、耳をろうするばかりの轟々ごうごうたるエンジンの地響を打たせ、威風堂々と乗り込み来たったのは、豪猪やまあらしの如き鋭いとげうごめかす巨大なる野生仙人掌さぼてんをもって、全身隙間なくよろいたる一台の植物性大戦車タンク
そこは油庫タンク船の着いていた跡であって、岩壁からぐ深い、油ぎった水が洋々と沖へ続いて居た。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そうです。——多分御承知の事とは思いますが、タンク機関車は他のテンダー機関車と違って、別に炭水車テンダーを牽引しておらず、機関車の主体の一部に狭少な炭水槽タンクを持っているだけです。従ってH・N間の様に六十マイル近くもある長距離の単行運転をする場合には、どうしても当駅で炭水の補給をしなければならないのです。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
その日矢島さんは窓の所へ立って外を見ていた。人家を越して向うに瓦斯会社の建物が見られた。彼の眼はその大きい瓦斯溜タンクに止った。午後の光線を受けてそれは黝んだ茜色に光っていた。
過渡人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
線路も、跨橋も、指示標シグナルも、給水槽タンクも朦朧たる霧の面帕ヤシマクをつけ、一種、陰険なようすで、佇んでいた。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神は在る、装甲車タンクはしる。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)