“すいそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水槽60.0%
吹奏16.7%
水草10.0%
水葬6.7%
推想3.3%
酔僧3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その広い壁のところどころに、大きな水族館の水槽すいそうののぞき窓みたいに、横に長い硝子板ガラスばんのはまった窓があるのだった。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この面白い首振りのところで、茂太郎が、ふっと蘆管の吹奏すいそうをやめてしまったのは惜しいことです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
蚕食と云う語が君子に不似合ならやめてもよろしい。ただしほかに言葉がないのである。彼等は水草すいそうを追うて居を変ずる沙漠さばくの住民のごとく、きりの木を去ってひのきの方に進んで来た。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それがえだ互生ごせいしているが、しかしミカン類の葉は祖先は三出葉とて三枚の小葉しょうようからり、ちょうどカラタチ(キコク)の葉を見るようであったことが推想すいそうせられる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
本郷へ来ると、彼酔僧すいそうは汽車を下りて、富士形の黒帽子をかぶり、小形の緑絨氈みどりじゅうたんのカバンをげて、蹣跚まんさんと改札口を出て行くのが見えた。江刺えさしへ十五里、と停車場の案内札に書いてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)