“ゐけい”の漢字の書き方と例文
語句割合
畏敬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしはその前刻さつきからなんとなくこの婦人をんな畏敬ゐけいねんしやうじてぜんあくか、みち命令めいれいされるやうに心得こゝろえたから、いはるゝままに草履ざうり穿いた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
言はれて内室ないしつはひつて見ると成程なるほど石は何時いつにか紫檀したんだいかへつて居たので益々ます/\畏敬ゐけいねんたかめ、うや/\しく老叟をあふぎ見ると、老叟
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
何故なら私の眼が畏敬ゐけいの念を持つて彼女の歩みの跡をつけたその時の氣持を未だ持ちつゞけてゐるからである。
熱烈な言葉や昂奮した語調の方へれさせず、また、彼女を見、その言葉に耳を傾けるものゝ享樂的な氣持ちを抑制よくせいするやうな畏敬ゐけいの感じで、きよめる何ものかゞあるのであつた。