“れんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
連亘23.5%
連亙23.5%
連衡11.8%
蓮光11.8%
聯亙5.9%
蓮香5.9%
連互5.9%
連岡5.9%
錬汞5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
房総はすべて馬の背のような地形で、山脈が連亘れんこうして中央部を走っているが、高山も大山もない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
白根山塊の前面には、中禅寺湖の南に連亙れんこうせる半月山、しゃ山、黒檜岳、太平山等を含む最高二千米に近い峰巒が臥牛の如く横たわっている、左の端の最も高い地点が太平山である。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
しんに対抗すべく聯盟した趙、燕、韓、魏、斉、楚、の合従がっしょうは破れはじめ、これに代って各国別々に秦に従属しようとする連衡れんこうの気運がさかんになって来た。従って人も変りつつあった。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これは清衡きよひら存生ぞんじょうの時、自在坊じざいぼう蓮光れんこうといへる僧に命じ、一切経書写の事をつかさどらしむ。三千日が間、能書のうしょの僧数百人を招請しょうせいし、供養し、これを書写せしめしとなり。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しこうして徳川時代における偏理的儒教は、早くも神道しんとうと抱合し、尊王賤覇せんぱ、大義名分、倒幕復古、祭政一致の理想を聯亙れんこうするに到れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「私、蓮香れんこうと申しますの、この西の方にいるこどもなのです」
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二十里というものが、人工で出来た壁のように、早い話が支那の万里の長城みたいに、ずうっと並んで連互れんこうしているんですから素敵なものです、この規模だけは世界に類が無いと西洋人が驚きます。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
狭山さやまの岡というのは、武蔵野の粂村くめむらあたりから起って、西の方、箱根ヶ崎で終る三里ほどの連岡れんこうであります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
乱山いずれの処か残燐をちようす 乞ふ死是れ生真なりがたし 薄命紅顔の双寡婦 奇縁白髪の両新人 洞房の華燭前夢を温め 仙窟の煙霞老身を寄す 錬汞れんこう服沙一日に非ず 古木再び春に逢ふ無かる可けん
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)