“れんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煉炭50.0%
連亘16.7%
煉丹16.7%
練膽16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその部屋の片隅で、佗しいものの臭い——それは毛糸か何かが煉炭れんたんで焦げるような臭いであった——を感じた。家へ戻ると早速さっそく、彼はその臭いの佗しさを病妻に語った。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
べつ貴重きちやうの金石を発見はつけんせず、唯黄鉄鉱の厚層こうさうひろ連亘れんたんせし所あり、岩石は花崗岩みかげいし尤も多く輝石安山岩之にげり、共に水蝕のいちじるしき岩石なるを以て、いたる処に奇景きけいを現出せり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
しかれ共眼を北方越後にそそぐに一望山脈連亘れんたんし其深奥なる又利根にゆづらざるなり、之を以てはじめてる、上越の国境不明にぞくせしは両国の山谷各深くして、人跡いまだ何れよりもいたる能はざりしにれり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
煉丹れんたん」の盛んであった支那には当然行われて然るべきものである。
錬金詐欺 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
吉野の大峯に残る修行場というような、奇岩怪石を背景にしての練膽れんたん法は、即ち役小角時代からの伝統の遺物とも見るべきだ。
登山は冒険なり (新字新仮名) / 河東碧梧桐(著)