“れいれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷々42.4%
麗々42.4%
玲々9.1%
冷冷3.0%
鈴々3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身のうちに温味があるのかと思うような冷々れいれいと冴えかえった感じで、この母胎なら、どんな向う見ずな生命でも、とうてい宿りようがなかろうと思ったからである。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いったい何新聞だろうと、その時まで気にも留めないでいた第一面を繰りもどして見ると、麗々れいれいと「報正新報」と書してあった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
のみならず師泰は、天王寺塔の九輪の宝鈴ほうれいを一つつぶして、こころみに酒の鑵子かんす(ちろり)に造らせてみるに、玲々れいれいたる金味かなあじがあり、これでかんをすると何ともいえぬ芳味があった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
溪雲漠漠水冷冷 溪雲けいうん漠漠ばくばくたり 水冷冷れいれいたり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その手には左右二つのカスタネットをかくし持ち、戦う鳥となり、柳の姿態しなとなり、歩々ほほ戛々かつかつ鈴々れいれい抑揚よくよう下座げざで吹きならす紫竹の笛にあわせ“開封かいほう竹枝ちくし”のあかぬけた舞踊のすいを誇りに誇る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)