“玲々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいれい75.0%
さや/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう言ってお銀様は、またも雲霧の中に突き進んでしまうと、以前の如く、玲々れいれいとして爽やかな鈴の音が聞えはじめました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
のみならず師泰は、天王寺塔の九輪の宝鈴ほうれいを一つつぶして、こころみに酒の鑵子かんす(ちろり)に造らせてみるに、玲々れいれいたる金味かなあじがあり、これでかんをすると何ともいえぬ芳味があった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玲々さや/\と聲あつて、神のゑまひの如く、天上を流れた。——朝風の動き初めたのである。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)