“ひやひや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷々97.0%
冷冷3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日は朝から急に涼風すずかぜが立つて、日が暮れるともう単衣ひとへものでは冷々ひやひやするくらゐでしたが、不思議なことにはその晩つともお客が無いんです。
赤い杭 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
お種は狭い町中の住居すまいをめずらしく思うという風で、取散した勝手元まで見て廻ろうとするので、お雪はもう冷々ひやひやしていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それはもう八月の末で、夏の日の短い北國の自然はいつとなく寂しく秋めいて、海から吹き流れてくる風も冷冷ひやひやと肌寒かつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)